先進国で温室ガス80%削減
温暖化対策でG8首脳宣言
(京都新聞、7月9日)
イタリアのラクイラで開催されているG8サミットは日本時間の9日未明、地球温暖化対策に関する首脳宣言を発表しました。2050年までに世界全体の温室効果ガスを少なくとも50%削減し、先進国全体では80%以上削減するとの長期目標を掲げ、先進国として温暖化対策に率先して取り組む姿勢を示しました。
今回の宣言は、昨年の北海道洞爺湖サミットから大きく前進しました。京都議定書に続く、次の温暖化対策の国際枠組みの合意を目指す交渉を後押しする姿勢を示しました。
G8宣言は「1990年または最近の複数の年と比較して、先進国全体で2050年までに80%、またはそれ以上を削減するとの目標を支持する」と明記しました。「世界の気温上昇は産業革命前と比べ、2度を超えないようにするべきだとの科学知見を認識する」としました。
しかし、G8に中国、インドなど新興国を加えた主要経済国フォーラムは協議が難航しており、9日の主要経済国フォーラムの首脳宣言には、数値目標は盛り込まない方向です。先進国と発展途上国の対立が鮮明化した格好で、今後の交渉の困難さも示されました。
七夕の夜、京都タワーも消灯
府内480施設 温暖化防止訴え
(京都新聞、7月7日)
照明を消して七夕の星空を眺め、地球温暖化防止に想いを寄せる「クールアース・デー」の7日夜、東京タワーなど全国の名所や店舗が2時間、一斉にライトダウンしました。京都府内でも、京都タワーや舞鶴市の赤れんが博物館など、およそ480の施設が消灯しました。
環境省が自治体や企業、家庭に消灯を呼びかけ、京都府内では昨年を100施設上回る店舗などが協力しました。京都タワーでは午後8時、いつもは白いシルエットを夜空に浮かび上がらせる照明が消されました。
環境省によると、昨年実施した七夕ライトダウンではおよそ7万6千施設が協力し、122万キロワットの電力が削減できたとしています。
「ナラ枯れ」切らずに予防
栗東自然観察の森 薬剤で菌増殖抑制
(京都新聞、7月7日)
滋賀県栗東市の栗東自然観察の森はこのほど、ナラやカシ、シイなどブナ科の樹木が集団で枯れる「ナラ枯れ」の被害拡大を防ぐ予防対策に乗り出しました。従来は伐採が主な対策でしたが、昨年、原因となる病原菌の増殖を抑制する薬剤が開発され、樹幹に薬剤を注入する新たな方法を取り入れました。
ナラ枯れは、害虫のカシノナガキクイムシが幹に穴を空けて侵入する際に、持ち込まれた病原菌が増殖し、水を吸い上げる導管を詰まらせて起きます。1990年代以降、日本海側を中心に被害が広がっています。
栗東自然観察の森では昨年9月、コナラ3本の被害が初めて確認されたため、本年度から3年かけて対策に乗り出します。散策路沿いのコナラとクヌギのうち、害虫が好む直径20センチ以上の142本が対象で、本年度はこのうち86本に樹幹への薬剤注入を行います。薬剤は昨年、ナラ枯れ専門の殺菌剤として開発され、販売が始まりました。
ナラ枯れなどの調査・研究を行う森林総合研究所関西支所は「従来は枯れた木を伐採するしか対策がなかったが、樹幹注入剤は伐採に比べてコストがかからず、生態系への影響も小さい」と指摘しています。
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